オリジナル曲を作ろう!

YOSAKOIソーランオリジナル曲を作ろう!!音源編

「今年は新しく自分たちの曲を作りたいけど、どうすればいいかわからない…」

「曲や衣装ってどうやってつくってるの?」

 

まず、曲を作ろうと思った時に、まず考えるのが曲、衣装問題です。

特に学生チームでは毎年曲を変えていくと作る人も変わるので、めっちゃ大変です。

今回はとあるYOSAKOIソーランチームの音源と衣装ができるまでを伝えたいと思います。

ここでは自分が体験したYOSAKOIソーランの音源作り、衣装作りの話になります。

 

音源作り

「YOSAKOIソーラン」であるためには、音源に必ず入れないといけないものがあります。

それは、

 

ソーラン節のフレーズを必ず入れること!!

 

ソーラン節のフレーズとよさこいの象徴である鳴子を使うことで

「YOSAKOIソーラン」になります。

なのでこれが入ってないと『ただの踊り』になってしまいます。

あとは、多くの地域チームでは、地元の伝統民謡が入っていますが、必須ではないので学生チームなど、民謡が入ってないチームも多数あります。

また、「YOSAKOIソーラン祭り」のような参加者の多いイベントでは、各チームの持ち時間が4分30秒と決められていることもあるので、だいたい4分くらいの曲が多いです。

つまり、持ち時間とソーラン節のフレーズさえ入っていれば、

ロック調でも、テクノ調でもなんでもありありなのが

YOSAKOIソーランになります!

 

「なんでもありだとむしろどうすればいいかわからない…」

ってなりますよね。

そうならないようにするため、

曲を作るのにもっとも重要なのは、

 

テーマを決めること!

 

最終的にどんな演舞にしたいのか、

例えば、自分が参加していた地域のチームでは、「伝統民謡」をテーマにしてました。

そこの地元の湖には伝承があり、『いまから1300年前、従者をつれた二人の姫が、この世に絶望して行方をくらました父を探しに別々に旅をしていました。いろいろあり、姉は青森県のとある湖から父の声を聞き、湖に飛び込み湖の主になり、妹もその近くの湖の主になったと聞き、自分も湖の主になった。』

という伝説をテーマに曲を作っています。詳しくは「小川原湖伝説」で調べてみてください。

もちろん曲中に二人の姫が踊ったりして、ストーリー性抜群で思わず見入っちゃうこと間違いなしです!

 

一方で、そんな伝統民謡と縁のない学生チームでは、

そもそも「自分たちのチームとは」という定義から始めました。

幹部の学年全員がそれぞれ意見を出して、全員が納得できるまで話し合い、

「自分たちのチームとは、〇〇で、だからこそこうしたテーマでやっていく」

と大きな柱を立てて曲作りを始めました。

 

テーマが決まったら、

曲のメリハリを決めます。

つまり大きな枠組みです。

「始まりは風にように勢いよく盛り上げて、ラストは炎のように燃え上げるために、ここは林のように静かにゆっくりとした感じ」といったことを曲をいくつかのブリックに分け、グラフを用いて話し合いをし、大まかな曲のメリハリをつけました。(↑きっと戦国武将が無双するゲームにはまっていたんでしょうね…僕の案はボツでした)

 

そこから代表者が作曲家さんとの打ち合わせして曲を作ってもらいます。

すると1ヶ月くらいでデモ曲が出来きちゃうんです!

本当に注文通り、むしろ注文以上の曲ができちゃうんですよね!

はじめて聞いた時は、

 

「おお!!これが新しい新曲!まさに神曲!めっちゃいい!」とテンション上がり何回も何回も聴きまくってしまいました。

作曲家さんって本当すごいです!!早くこれを踊りたくてワクワクが止まらなりました。

そこから微調整したり、曲中に歌いながら踊るところがあったのでそこの歌を音源にを入れたりします。

お金のない学生チームは自分たちで音声を作って入れてもらってました。

つまりCD出してます、僕。(ドヤ顔)

だいたいここまでで3ヶ月くらいかかりました。

ちなみにYOSAKOI作曲家さんは検索するとたくさんいて、それぞれどんな曲を作っているのか聞けるので自分たちのイメージに近い作曲家さんにお願いするもよし、毎年お世話になっている作曲家がいればそこにお願いするもよしです!

衣装編

曲ができるまでの3ヶ月の間には、同時進行で衣装作りも行います。

衣装もめちゃくちゃ大事です!!

相手の印象に残るようにブランディングが必要です。

例えば、チアの衣装といえば〇〇、「赤いふんどし」のチームといえば〇。といったチームの伝統を残したり、

今年の青の衣装いいよね!とか、奇抜なものだと、宇宙服だったり、鬼の服装だったりと、

その曲を覚えてもらう為にも大事です。←もちろんテーマに沿っていることが大事です。

さらに、チームによっては曲中に衣装チェンジ、早着替えをすることもあるので、複数の衣装を着込んだりして、見た目を変えることで雰囲気を変えたりすることもできます。

チームには衣装をデザインするのが好きな人もいればそうでない人もいます。

例えば、高校時代は学ランで土日も部活で学ラン。私服を着る=おしゃれだった高校時代を過ごした僕にそんなアイデアを出せるわけがなく…

ちゃんと「ふぁっしょん」というものを知っている人が中心になってドンドン話が進んでいきます。

従来の衣装が好きだった人は新しい衣装にちょっと抵抗があったりしましたが、衣装をモデルチェンジさせつつ、鳴子入れなど必要な小道具は自分たちで作ったりと、みんなで試行錯誤しながらつくっていきます。

衣装担当の人は連日徹夜で裁縫してくれてました。

(前さん、こなつありがとうございました。m(_ _)m)

 

まとめ

新曲作りとして「音源」と「衣装」について書かせていただきましたが、

あくまでも個人の経験になります。

 

新曲作りにおいて大切なこと

新曲のテーマをしっかり決めることが大事!

曲:ソーラン節のフレーズを入れた4分くらいの曲にする。

衣装:衣装替えや動きやすさ、曲の構成やテーマを意識する。